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防災グッズはいくらかかる?一人暮らし向け防災セットを価格帯別に比較

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一人暮らし向けの持ち出し防災セットは、今回比較する4セットでは4,280円~19,980円です。基本用品をまとめたセットは4,000~8,000円台、水・食料・ラジオライト・寝具まで入るセットは1万5,000~2万円前後です。

ただし、防災セットの値段だけが必要な予算ではありません。4,280円・7,590円の2セットには水や食料、ラジオが入っておらず、19,980円のセットでも日数分の水・食料や衣類、常備薬まですべてそろうわけではありません。予算は「セット価格+不足品」で考えます。

ここで扱う「いくら」は、1人用の持ち出し防災セットを中心にした費用です。家具の固定、ポータブル電源、7日分の家庭備蓄、カセットコンロなどは含みません。4セットを比べながら、価格が上がると何が増えるのか、逆に何は高いセットでも別に必要なのかを見ていきます。

目次

一人暮らしの防災セットは4,000円台〜2万円前後で中身が変わる

今回比べる4セットのうち、4,280円の山善 YBG-30と7,590円のアイリスオーヤマ BS1-27には、水・食料・ラジオが入っていません。価格は低く抑えられていますが、避難時に必要な物をあとから足す前提のセットです。

一方、14,980円のLA・PITA SHELTER プレミアム 1人用には、水・食料に加えてラジオライトや寝具が入ります。19,980円のラピタ プレミアム 1人用も中身は近く、価格差は主にバッグの仕様に表れています。

つまり、今回の4セットでは、価格が上がるほど単純に「点数が増える」のではありません。7,590円以下の2セットは不足品を後から足す構成、14,980円以上の2セットは持ち出しに必要な物をある程度まとめた構成という違いがあります。

ここから見るべきなのは、セット価格そのものではなく、買ったあとに何を追加する必要があるかです。

点数が多くても充実とは限らない|見るのは水・食料・ラジオ・寝具・バッグ

山善のYBG-30は30点で4,280円、アイリスオーヤマのBS1-27は27点で7,590円です。点数が3点少ないBS1-27のほうが、3,310円高くなっています。点数だけでは、価格や実用性を判断できません。

理由は、点数の数え方にあります。YBG-30の30点のうち、紙皿、プラカップ、割り箸、スプーンとフォークのセット、ラップ、アルミホイルの6点は、食器や調理まわりの小物です。綿棒20本も、歯ブラシ3本も、それぞれ1点と数えられています。リュックも、ホイッスルも1点です。

点数ではなく、水・食料・トイレ・照明・情報・寝具・バッグを見ると、価格の意味が読み取れます。基準にしたのは、首相官邸『災害の「備え」チェックリスト』です。非常用持ち出し袋の項目に、水、食品、懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池・携帯充電器、救急用品、洗面用具、マスクなどが挙がっていて、食品は「最低3日分」とされています。

備蓄の目安は、別のページにあります。首相官邸『災害が起きる前にできること』は、食料・飲料などの備蓄と非常用持ち出しバッグを別の項目で説明し、備蓄の目安を飲料水3日分(1人1日3リットル)、非常食3日分としています。大規模災害では1週間分が望ましいとも書かれています。今回比較する4セットのうち、水・食料が入る2セットでも、この日数分をすべてまかなう量ではありません。

4,280円・7,590円のセットから14,980円のセットへ上がるところで増えるのは、点数ではなく、保存水、ごはん、ラジオライト、エアーマット、寝ぶくろなどです。もう一つ、バッグの差も価格に出ます。リュックの容量や防水仕様が、セットごとに違うためです。

4セットは価格だけでなく「何が足りないか」まで見る

以下の表は、まず「価格・重量・バッグ」を見て、次に水・食品、携帯トイレ、照明・情報、いちばん右の「寝具・主な不足」へ読み進めると違いが分かるかと思います。価格は楽天市場の商品ページで確認した税込価格です。

セット名価格・重量・バッグ水・食品携帯トイレ照明・情報寝具・主な不足
山善 YBG-30(通常18L)4,280円/約1.97kg/約18L入っていない(水を入れる給水バッグのみ)3個2WAY懐中電灯。ラジオ・充電機器は入っていないエア枕、アルミブランケット/不足:水・食料、ラジオ、スマホ用の電源
アイリスオーヤマ BS1-277,590円/約2.2kg/約26L入っていない(水を入れるウォータータンクのみ)3個懐中電灯ランタン(乾電池別売)。ラジオ・充電機器は入っていないエア枕、保温アルミシート/不足:水・食料、単3形乾電池、ラジオ、スマホ用の電源
LA・PITA SHELTER プレミアム 1人用14,980円/約5.0kg/約30L・撥水保存水500ml×4本/ごはん3食(選択式)3枚(1枚で2〜3回分)ダイナモラジオライト(AM/FM・スマホ充電可)、ランタンエアーマット、レスキュー寝ぶくろ、レスキューシート/不足:日数分の水・食料、衣類・常備薬、充電ケーブル
LA・PITA ラピタ プレミアム 1人用19,980円/約5.3kg/約24L・ターポリン防水保存水500ml×4本、ごはん3食(選択式)3枚(1枚で2〜3回分)SHELTERと同じ寝具はSHELTERと同じで、不足は日数分の水・食料、衣類・常備薬、充電ケーブル

表を左から右へ読むと、4,280円と7,590円のセットは、水・食料もラジオも入らない基本用品の袋です。14,980円のセットで初めて、保存水4本、ごはん3食、ラジオライト、ランタン、エアーマット、寝ぶくろが加わります。

ところが19,980円のセットは、品目リストで見る限り、リュック以外の中身が14,980円のセットと同じです。バッグは容量約30Lの撥水仕様から容量約24Lのターポリン防水仕様に変わり、値札が上がるほど中身が増えるわけではなく、途中からはバッグの差が価格に出ています。

携帯トイレは、4セットとも3個か3枚のままで、価格が上がっても増えません。自分が備えたい回数に足りるかは、別に確認する必要があります。

4,000〜8,000円台は「持ち出し袋の土台」として使う

4,280円のYBG-30と7,590円のBS1-27は、どちらも携帯トイレ3個、懐中電灯、レインポンチョ、エア枕、保温用のアルミシート、衛生用品を袋にまとめた基本用品のセットです。水・食料・ラジオ・スマホの電源は入っていません。

安いからだめ、という話ではありません。首相官邸のページは、持ち出す物をあらかじめリュックに詰めておき、すぐ持ち出せるようにしておくことを勧めています。基本用品を先にまとめておく使い方は、この考え方に合います。

向くのは、初期費用を抑えたい人と、足りない物を自分で選んで足す前提の人です。すでに家に水と食料があるなら、基本用品だけを先にそろえる選び方が成り立ちます。1回の購入で水・食料・情報手段までまとめたい人には向きません。

山善 YBG-30|4,000円台の基本用品セット

山善 YBG-30(通常18L)は、4,000円台の代表例です。価格は4,280円、重量は約1.97kg、リュック容量は約18Lで、4セットのなかでは最も軽い構成です。

この価格で入る意味は、避難のはじめに要る基本用品を1回で袋にまとめられる点です。一方、保存水も非常食もラジオも入っていません。給水バッグは水を入れる容器で、水そのものは別に用意します。このセットが向くのは、水や食料は家にあり、持ち出し用の基本用品だけをそろえたい人です。

なお、楽天市場の商品ページには子ども用や25Lなど別のバリエーションがあり、「2,799円〜」の表示は子ども用の価格です。大人用は「通常(18L)」を選んで価格を確認してください。

アイリスオーヤマ BS1-27|7,000円台の中低価格帯

アイリスオーヤマ BS1-27は、7,000円台の代表例です。価格は7,590円で、YBG-30より3,310円高くなりますが、点数はYBG-30の30点よりむしろ少ない27点です。YBG-30との主な仕様差として確認できるのは、リュック容量が約26Lと8L大きいことと、防水スマホ袋が入っていることです。

見落としやすいのは電池です。懐中電灯ランタンは、単3形乾電池2本が別売りです。電池が家になければ、追加購入の候補になります。水・食料・ラジオも入っていないため、このセットが向くのは、リュックの容量にゆとりがほしく、水と食料は家の備蓄から足す前提で選べる人です。

1万5,000円前後から水・食料・ラジオライト・寝具まで入る

4,000円台・7,000円台から1万5,000円前後へ上がると、中身の種類が変わります。保存水、ごはん、ラジオライト、ランタン、エアーマットなどが加わります。その代わり、重さは約5.0kgと、BS1-27の2倍以上になります。

LA・PITA SHELTER プレミアム 1人用|1万5,000円前後の食品・水付き

LA・PITA SHELTER プレミアム 1人用は、1万5,000円前後の代表例です。約30Lのリュックに、長期保存水500ml×4本、ごはん3食(おにぎりかアルファ米を選択)、携帯トイレ3枚(1枚で2〜3回分)、AM/FMラジオ付きのダイナモラジオライト、防滴調光ランタン、エアーマット、レスキュー寝ぶくろ、レスキューシート、ドライシャンプー、簡易救急セットなどが入ります。

価格は14,980円、重量は約5.0kgです。ラジオライトはメーカーの記載でスマホの充電に対応し、ライトニングケーブルは付属しません。

この価格で入る意味は、水・食料・情報・寝具を別々に選ぶ手間が省ける点です。首相官邸のチェックリストが挙げる携帯ラジオと懐中電灯の役目が、ライトとラジオの1台にまとまっています。買い足しは減りますが、「全部そろう」わけではありません。保存水は500ml×4本の2Lです。持ち出し用として入っている量なので、家庭で備える水はこれとは別に確保してください。

食料と水には賞味期限があります。保存水は5年以上、ごはんは4年半以上と表示されているので、期限が来たら入れ替える費用も、数年後の予算に入ります。このセットが向くのは、水・食料・ラジオライト・寝具を1回でまとめたい人です。注意点は重さで、約5.0kgのセットを背負って避難することになります。衣類や常備薬などの個人用品は入っていないため、別に用意してください。

2万円前後でも「これで完成」にはならない

今回の19,980円のセットでも防災が完成するわけではありません。日数分の水と食料、衣類、常備薬などの個人用品、家庭の備蓄は、このセットにも入っていません。

LA・PITA ラピタ プレミアム 1人用|2万円前後の防水リュック

LA・PITA ラピタ プレミアム 1人用は、2万円前後の代表例です。価格は19,980円、重量は約5.3kgです。リュックはターポリン生地に止水ファスナーを使った防水仕様で、容量は約24Lです。

品目リストで見る限り、リュック以外の中身は、14,980円のSHELTER プレミアムと同じです。保存水500ml×4本、ごはん3食、携帯トイレ3枚、ダイナモラジオライト、ランタン、エアーマット、レスキュー寝ぶくろが、そのまま並びます。

ラピタ プレミアムはSHELTER プレミアムより5,000円高い一方、品目リストで見る限りリュック以外の中身は同じです。確認できる大きな違いは、リュックが約30Lの撥水仕様から約24Lのターポリン防水仕様になることです。価格が5,000円上がっても、水と食料の量は変わりません。しかも容量は約24Lと、SHELTER プレミアムの約30Lより小さくなります。雨の中を避難する場面まで考えて防水性を優先するか、容量と価格を優先するか、という選び方になります。

家庭の備蓄の日数は、『防災備蓄は何日分必要?なぜ「最低3日・できれば1週間」なのか』で根拠まで確認できます。セットは持ち出しの一式、備蓄は家に置く分、と役割を分けて考えます。このセットが向くのは、雨天の避難まで想定して防水リュックにこだわりたい人です。約24Lは、SHELTER プレミアムの約30Lより余裕が小さいため、個人用品を足すなら、何を足すかを先に決めておくとよいです。

予算は「セット価格+不足品」で決める

ここまでの比較から、選び方は一つに絞れます。予算は「セット価格+不足品」で決めます。同じセットでも、家に水や食料、乾電池がある人と、何もない人では、合計が変わります。

自分の予算からセット価格を引いた残りが、不足品に使える金額です。不足品の値段は選ぶ商品と店で変わるため、金額の見積もりは出しません。

防災セットの予算を、セット価格、入っている物の確認、不足品の確認、買い足し後の予算の順に決める流れ図
予算1万円なら、セット代で使い切らない

たとえば、一人暮らしで予算が1万円ほどあるとします。7,590円のBS1-27を選ぶと、セットには、リュック、懐中電灯ランタン、携帯トイレ3個、エア枕、保温アルミシートなどが入ります。

一方、水と食料は入っていません。1万円との差は2,410円で、これが不足品に使える残りです。この残りで足りるかどうかは、家に飲料水やレトルト食品、単3形乾電池がどれだけあるかで決まります。

懐中電灯ランタンは乾電池が別売りなので、電池も買い足しの候補です。1万円の予算に対して7,590円のセットを選ぶなら、残る2,410円でセットにない物を補えるかまで確認します。

価格帯ごとの考え方を、家にある物との組み合わせで並べます。どの価格帯も「これなら正解」というものではなく、選ぶときの目安としてください。

  • 4,000円台(YBG-30の価格帯):基本用品を先にまとめ、水・食料・ラジオは家にある物や単品購入で補う
  • 7,000円台(BS1-27の価格帯):リュックの容量や衛生用品を重視しつつ、水・食料・乾電池は別に用意する
  • 1万5,000円前後(SHELTER プレミアムの価格帯):水・食料・ラジオライト・寝具まで1回でまとめたい
  • 2万円前後(ラピタ プレミアムの価格帯):防水リュックを重視し、約5kgの重さと小さめの容量も許容できる

手元の予算が5,000円以内なら、完成セットを買うより、単品で必要な物から買う方法もあります。その場合の優先順位は、『防災グッズに5,000円使うなら何から買う?一人暮らしの優先順位を比較』で確認できます。

まとめ|一人暮らしの防災セットは、不足品まで含めた予算で選ぶ

一人暮らしの防災セットは、安い物を避けるのでも、高い物を選べば終わりでもありません。4,280円のセットは基本用品の土台、14,980円と19,980円のセットは水・食料・ラジオライト・寝具まで入りますが、日数分の備蓄や個人用品は別に用意します。今回の4セットでは、価格が上がるほど中身が増え続けるわけではなく、14,980円と19,980円の商品では中身がほぼ同じで、確認できる大きな違いはバッグの仕様でした。今ある備えを確認し、セットに何が入り、あと何を買う必要があるかまで見れば、自分の予算に合う価格帯を選べます。

最初の一歩は、候補のセットに入っている物と、家にある備えを突き合わせることです。そのうえで、予算からセット価格を引いた残りで、不足品を補えるかを確かめてください。

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この記事を書いた人

防災用品を、住まい・人数・困りごと・予算などの条件から比較しています。官公庁・メーカー公式情報などの一次情報を重視しています。

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