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防災用は寝袋と圧縮毛布どっち?避難所・在宅避難の寝具を比較

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避難所や在宅避難で眠る備えを考えると、「寝袋を1人1個そろえるか、毛布をコンパクトにして備蓄するか」で迷います。どちらも身体を冷えから守る寝具ですが、使い方も、しまっておくときの形も違います。

しかも、圧縮毛布だから寝袋より軽いとは限りません。今回比べる2製品では、寝袋が約800g、圧縮毛布が930gです。一方で収納の形は対照的で、圧縮毛布はA4サイズ程度の平たい箱、寝袋は外径14×高さ27cmの円筒状です。数字を見ると、「寝袋はかさばる」「圧縮毛布は軽い」というイメージだけでは選べないことが分かります。

では、避難所へ自分で持っていく場合と、自宅に寝具として備えておく場合とで、何を基準に選べばよいのでしょうか。寝袋と圧縮毛布を身体の覆い方・収納形状・重量・温度情報の有無から比べ、床に敷くマットとは役割を分けながら、自分の避難のしかたに合う寝具を整理します。

目次

寝袋と圧縮毛布は「どちらが暖かいか」だけで比べない

政府広報オンライン「災害時に命を守る一人ひとりの防災対策」では、非常持ち出し品の例として毛布やタオルが挙げられています。また、内閣府「国の物資支援について」では、毛布は大規模災害時のプッシュ型支援の基本8品目の一つです。

ただし、避難所へ行けば必要なときに必ず毛布を受け取れる、という意味ではありません。自分で寝具を持ち出すなら、ほかの防災用品と一緒に運べる大きさと重さかどうかを見ておく必要があります。

寝袋と圧縮毛布は、次の4点に分けて比べると整理しやすくなります。

  1. 寝るときに身体をどのように覆うか
  2. 平時にどの形で収納するか
  3. 避難先まで持ち出せる重量か
  4. 使う環境に合う温度情報を確認できるか

「防災用だから寝袋」「省スペースだから圧縮毛布」と決めるのではなく、自分がどこへ避難し、どう眠るのかから逆算します。

代表例で比べると、収納の「大きさ」より形の違いが見えてくる

今回は、寝袋の代表例としてCAPTAIN STAG「MFコンパクトシュラフ200(ブラウン) UB-37」、圧縮毛布の代表例としてLA・PITA「非常用圧縮毛布 emergency blanket EB-201」を比べます。

どちらもメーカー公式情報で、サイズ・重量・素材などの仕様を確認できる商品です。

まず、寝るときのサイズと収納状態を並べます。

製品種類使用サイズ収納サイズ重量
CAPTAIN STAG MFコンパクトシュラフ200 UB-37封筒型寝袋幅80×長さ190cm外径14×高さ27cm約800g
LA・PITA 非常用圧縮毛布 EB-201圧縮毛布120×200cm30×22×5.2cm930g

注目したいのは、圧縮毛布が必ずしも寝袋より軽くない点です。UB-37の約800gに対して、EB-201は930gです。

収納形状はかなり違います。CAPTAIN STAGのUB-37は円筒状の収納袋に入れるタイプで、LA・PITAのEB-201はメーカーがA4サイズの表面積まで圧縮した平たい箱として案内しています。リュックの中へ入れるのか、棚や引き出しへ平たく置くのかで、同じ「コンパクト」でも使いやすさは変わります。

1人用の寝具として身体を包みたいなら|CAPTAIN STAG MFコンパクトシュラフ200 UB-37

CAPTAIN STAG「MFコンパクトシュラフ200(ブラウン) UB-37」は、使用サイズが幅80×長さ190cmの封筒型寝袋です。収納時は外径14×高さ27cm、重量は約800gです。

メーカーは「使用温度目安:約12℃~」としています。ただし、この数値は「12℃なら誰でも暖かく眠れる」という保証ではありません。衣類、床からの冷え、体格や体調、室内環境などによって感じ方は変わります。

寝袋は、身体を包む形が最初から決まっている1人用の寝具です。避難所や別室など、普段の布団をそのまま使えない場所で、自分用の寝具を1つ用意しておきたい場合に検討しやすい形といえます。

ただし、寝袋があっても床側の対策までは終わりません。硬い床や冷たい床で眠るなら、床に敷くマットは別に考えます。

棚や引き出しに平たく備蓄したいなら|LA・PITA 非常用圧縮毛布 EB-201

LA・PITA「非常用圧縮毛布 emergency blanket EB-201」は、120×200cmのポリエステル100%の毛布を、30×22×5.2cmの箱に真空圧縮した商品です。重量は930gです。

メーカーは、A4サイズの表面積で厚さをおよそ7分の1まで圧縮し、書棚や引き出しの空きスペースにも収納できると案内しています。開封するときは、はさみを使わず手で開けられる仕様です。

寝袋のように身体を袋状に包むのではなく、広げて掛ける毛布です。1人用の寝袋とは身体の覆い方が異なるため、同じ「寝具」でも使い方を分けて考えます。

一方、圧縮されているから軽い、とは限りません。LA・PITAのEB-201は930gで、CAPTAIN STAGのUB-37の約800gより重くなっています。圧縮毛布を選ぶときも、収納寸法だけでなく重量まで見ておきます。

寝袋は温度目安を確認できるが、毛布と同じ物差しにはできない

CAPTAIN STAGのUB-37には、メーカーから「使用温度目安:約12℃~」という仕様が示されています。

一方、LA・PITAのEB-201の公式商品情報には、UB-37と同じ条件で比べられる使用温度目安の記載はありません。

そのため、次のような判断はできません。

  • 寝袋だから毛布より必ず暖かい
  • 圧縮毛布だから寝袋より寒い
  • 12℃対応の寝袋と毛布を温度だけで比較できる

共通の温度表示がない商品を無理に順位付けしないことが大切です。

寝袋を選ぶなら、メーカーが示す使用温度目安を、実際に使う季節や避難場所と照らし合わせます。圧縮毛布は、サイズ、素材、収納状態、使い方といった確認できる仕様から判断します。

避難所へ持ち出すなら、寝具だけでリュックを埋めない

政府広報オンライン「【防災特集】ACTION01 災害に事前に備える」では、非常持ち出し袋で持ち出せる量の想定として、成年男性約15kg、成年女性約10kg、こども・高齢者約6kgが示されています。

これは「この重量まで必ず持てる」という基準ではありません。体格、年齢、体調、避難経路によって、持てる重量は変わります。

寝具だけを見ると、今回の2製品は約800gと930gです。ただ、実際の非常持ち出し袋には、水、食料、ライト、衛生用品なども入ります。寝具を選ぶときは、単体の重量ではなく、リュック全体に加えた後の重さまで確認しておきましょう。

4人分を1個ずつ備えると、寝具だけで何kg?

仮に4人分を1個ずつ備えると、製品重量だけの単純計算で、CAPTAIN STAGのUB-37は約3.2kg、LA・PITAのEB-201は3.72kgになります。

これは、4人分を1人で運ぶことを勧める数字ではありません。家庭内に4個備えた場合の合計重量を見えるようにした例です。

避難所へ持ち出すなら、家族で分担できるか、ほかの持ち出し品と一緒に運べるかまで考えます。在宅で備蓄するなら、重量に加えて、4個をどの棚や収納場所へ置くかも決めておくと具体的です。

在宅避難では「普段の寝具が使えるか」を先に確認する

在宅避難では、防災用の寝具を買う前に、普段の布団や毛布をそのまま使えるかを確認します。

寝室が安全で普段の寝具を使えるなら、防災専用品を人数分そろえる必要があるとは限りません。反対に、普段の寝室が使えない場合や、家の別の場所で眠ることを想定するなら、しまっておける寝具を用意する意味が出てきます。

寝袋は、1人分の身体を包む寝具として用意する考え方と相性があります。圧縮毛布は、平たい状態で備蓄しておき、必要になったときに掛け物を足す考え方に向いています。

どちらを選ぶ場合も、「避難所用」「在宅避難用」という名前だけで決めないでください。基準にするのは、普段の寝具が使えなくなったときに何が不足するかです。

寝袋と圧縮毛布を眠る場所、身体の覆い方、収納形状、持ち出し重量、床側の備えの順で選ぶ流れを示す図解

冬の在宅避難で寝具だけでなく防寒用品全体を見直したい場合は、別の記事「冬の停電で暖房が使えないとき何を備える?電気を使わない防寒グッズを比較」で、体を覆う物・床に敷く物・寝具などの役割を整理しています。こちらをご覧ください。

寝袋や毛布があっても、床の硬さ・冷えは別に備える

寝袋と圧縮毛布は、主に身体を覆うための寝具です。体育館などの硬い床に直接寝る場合、身体の下側のクッションや床冷えへの対策まで、同じ寝具が担えるとは限りません。

内閣府「避難所における避難生活支援」でも、初動では毛布などで寒さを和らげ、その後にマットや段ボールベッドなどを導入して寝床を改善する考え方が示されています。

つまり、「上に掛ける・身体を包む」と「床に敷く」は分けて考えると、備えを整理しやすくなります。

避難所用マットの収納サイズや設営方法を比べたい場合は、別の記事「避難所用マットはエアマットと折りたたみ式どっち?厚さ・収納・設営で比較」で、床側の備えを確認できます。

まとめ|寝袋か圧縮毛布かは「眠り方」と「収納場所」で決める

防災用の寝具は、「寝袋の方が暖かそう」「圧縮毛布の方が軽そう」というイメージだけでは選びにくいものです。

今回の代表例では、CAPTAIN STAGのUB-37は幅80×長さ190cmの封筒型寝袋で、収納時は外径14×高さ27cm、約800gです。LA・PITAのEB-201は120×200cmの毛布を30×22×5.2cmの平たい箱に圧縮したもので、重量は930gです。

1人用の寝具として身体を包む形と、使用温度目安を確認して選びたいなら、寝袋が候補になります。棚や引き出しへ平たく備蓄し、必要なときに掛け毛布として使いたいなら、圧縮毛布が候補です。

ただし、どちらも床に敷くマットとは役割が違います。どこで眠るか、何を身体に掛けるか、何を床に敷くか。この3つを分けて考えると、自分に必要な寝具を選びやすくなります。

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この記事を書いた人

防災用品を、住まい・人数・困りごと・予算などの条件から比較しています。官公庁・メーカー公式情報などの一次情報を重視しています。

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